非定常熱湿気同時移動解析プログラム“WUFI”が日本語になりました。

http://www.wufi.jp/2014/05/23/blog-entry-9/

日本語版WUFIセミナーを東京都港区において開催いたします。

 

英語版WUFIを購入されている方だけでなく、未体験の方でも1日で日本語版WUFIを動かして設計・施工・販売した建物の非定常計算が理解できるようになります。

参加される方はOS Windows(XP,7,8,8.1)の入ったノートパソコンをご持参ください。皆様が持参したノートパソコンに最新の日本語版WUFI 5.3Verをインストールしていただき、実際に動かしていただきます。今回はWUFIによるPCM(潜熱蓄熱材)建材の非定常計算を行います。

最新の日本語版WUFI 5.3Ver・8週間ライセンス(2015年2月16日まで有効)をお持ち帰りいただきます。

日本語版WUFI Seminar2014 Tokyo_1Day

◆主  催 有限会社 イーアイ(EI,Ltd.)

◆後  援 特定非営利活動法人 外断熱推進会議

◆日  時  2014年12月19日(金) 09:00開場 09:20開始 16:30閉会

 

WUFIを1日でマスターするためのセミナー WUFI Basis-Seminar

◆講  師 芝池英樹(京都工芸繊維大学大学院准教授・博士(工学))

京都工芸繊維大学大学院准教授。1995年にはカナダ国立研究機構招聘フェローシップを受賞し、同・建設研究所招聘フェローとして「建築外皮の熱・湿気・変形性状に関する数値予測法開発」に1996年まで従事。3回の北米外断熱視察ツアーをコーディネートし、北米EIFSの排水・防湿性能や耐火性能を含めた最新技術情報を調査し国内で紹介。ドイツ及び米国におけるWUFI Workshopに参加発表。

◆目  的 日本語版WUFIの使用にあたり必要な操作方法を解説・指導

◆会  場 東京都港区芝公園3丁目5-8 機械振興会館 B2-2会議室

◆定  員  20 名

*参加者には8週間限定のWUFI 5.3Ver をパソコンにインストールして動かしていただきます。

 

◆カリキュラム(各自ノートパソコン持参)

09:00 開場・受付(会場は9時に開きます)

09:20 WUFIのインストール

10:00 境界条件・表面条件・初期条件

10:40 シミュレーション結果の見方

11:30 熱と湿気に関する物性データ

13:00 実習~WUFIを使った壁の計算

14:00 実習~WUFIを使った屋根・床の計算

15:00 実習~PCM建材の計算

16:00 質疑応答

16:30 終了

 

◆参加費用

*早割(12/11迄ご入金)/複数割(同一企業で2名以上の参加の場合)

□ 2014/12/18(木)WUFI® Basis-Seminar(1day)  25,000円(税込)

□ 2014/12/18(木)早割(12/11迄)/複数割    20,000円(税込)

□ 2014/12/18(木)学割(要学生証コピーFAX)    10,000円(税込)

 

◆参加申込みは下記から

WUFI Seminar2014_1Day東京(案内)

WUFI Seminar2014_1Day東京(アクセス)

 

◆(参考)

熱湿気シミュレーションWUFIは、建築物理的に重要な要因がくまなく考慮される物理モデルを使って、実際的な熱と湿気性状を把握することができるので、Glaser法の限界を補うことができます。また、Glaser法を指定しているDIN 4108-3でも、2001年の改定からは、Glaser法による判定ができない構造については、熱湿気シミュレーションをすることを推奨しています。当時、シミュレーションは真新しいものでしたが、今となっては、ヨーロッパ規格であるDIN EN 15026(2007)でも規定され、ますます広く使われています。

 

熱湿気シミュレーションでは、Glaser法による湿気の流出入だけではなく、次のような要因や周辺環境が考慮されます。

・ 雨水の吸収と液体としての水分の輸送

・ 保湿性能および施工時に含まれる湿気

・ 蓄熱性能

・ 湿気が断熱性能に与える影響

・ 調湿性のある防湿シート

・ 氷結および蒸発

・ 日射による温度上昇

・ 長波長放射による放射冷却と結露の発生

信頼できる計算結果を得るためには、ふさわしい建材データが必要です。シミュレーションに使う建材データには、Glaser法に必要なデータの他に、含水率曲線(相対湿度と含水率の関係)、液水輸送係数、熱伝導率や透湿抵抗係数の温度依存性に関する情報が必要です。湿気による害は、一日の間の外気条件の変化によってもたらされる場合もあるので、通常は1時間間隔の、計算する地域の気象データが必要です。気象データには、検証するテーマに合わせて、温度と相対湿度の他に、日射、風、降水量、大気放射のデータがそろっている必要があります。室内気候には、測定データや部屋の使用状況を反映する室内気候モデル、または設計値を与えます。

 

「熱・湿気シミュレーション-防湿計画と湿気による被害評価のための使い方」より(一部翻訳)

原著:Daniel Zirkelbach 翻訳、加筆:田中絵梨

Fraunhofer Institut for Buildingphysiks(フラウンホーファー建築物理研究所)