日本語版WUFI Seminar2014 Akita開催について

非定常熱湿気同時移動解析プログラム“WUFI”が日本語になりました。

http://www.wufi.jp/2014/05/23/blog-entry-9/

日本語版の販売、バージョンアップを記念して日本人による日本語版WUFIセミナーを秋田市において開催いたします。

英語版WUFIを購入されている方だけでなく、未体験の方でも1日で日本語版WUFIを動かして設計・施工・販売した建物の非定常計算がわかるようになります。

WUFI Seminar2014 Akita

◆主  催 有限会社 イーアイ(EI,Ltd.)
◆後  援 特定非営利活動法人 外断熱推進会議
◆協   佐貫建築設計事務所
◆日  時 9月5日(金) 09:00開場 09:20開始 15:30閉会
WUFIを1日でマスターするためのセミナー WUFI Basis-Seminar
◆講  師 芝池英樹(京都工芸繊維大学大学院准教授工学博士)
京都工芸繊維大学大学院准教授。1995年にはカナダ国立研究機構招聘フェローシップを受賞し、同・建設研究所招聘フェローとして「建築外皮の熱・湿気・変形性状に関する数値予測法開発」に1996年まで従事。3回の北米外断熱視察ツアーをコーディネートし、北米EIFSの排水・防湿性能や耐火性能を含めた 最新技術情報を調査し国内で紹介。ドイツ及び米国におけるWUFI Workshopに参加発表。
◆目  的 日本語版WUFIの使用にあたり必要な操作方法を解説・指導
◆会  場 にぎわい交流館au(あう) 研修室4
秋田市中通一丁目4番1号(秋田駅西口から徒歩10分)
http://www.akita-nigiwai-au.jp/floor/4f/studyroom
◆定  員 20 名  *参加者には期間限定のWUFIR 5.3Ver をパソコンにインストール致します

カリキュラム(各自ノートパソコン持参)

09 : 00 開場(にぎわい交流館au(あう)) 研修室4
09 : 20 WUFI のPC へのインストール
09 : 30 ・WUFIの入力について
熱湿気シミュレーションの基本事項と適用範囲
境界条件、気象条件、初期条件
 休 憩(10分)
熱湿気シミュレーションの結果の見方と評価
・熱と湿気に関する物性データ
12 : 00 ~
 昼 休(40分)
12 : 40 ~ WUFI の実務(ノートPC にて)
・実習:木造軸組工法の外壁/Ⅲ地域仕様(秋田市)
 休憩(10分)
・実習:木造軸組工法の屋根と床/Ⅲ地域仕様(秋田市)
14 : 40 ~ WUFI の様々なプログラム(WUFI Plus、Passiveなど)
15 : 00 ~
質疑応答
15 : 30 終 了

参加費用
*早割(8/25迄ご入金)/複数割(同一企業で2名以上の参加の場合)

2014/9/5(金)WUFI Basis-Seminar   20,000円(税込)
2014/9/5(金)早割(8/25 迄)/複数割  15,000 円(税込)
2014/9/5(金)学生割引(大学院生を含む・学生証のコピー要) 上記金額の半額

*早割は8月25日迄にご入金戴いた方が対象です。

参加申込みは下記から
WUFI Seminar2014 秋田 受講申込書.pdf

*9月5日は秋田大学手形キャンパスにおいて開催中の平成26 年度空気調和・衛生工学会大会(秋田)の最終日です。空気調和・衛生工学会大会参加者の参加を歓迎します。

◆(参考)

熱湿気シミュレーションWUFIは、建築物理的に重要な要因がくまなく考慮される物理モデルを使って、実際的な熱と湿気性状を把握することができるので、Glaser法の限界を補うことができます。また、Glaser法を指定しているDIN 4108-3でも、2001年の改定からは、Glaser法による判定ができない構造については、熱湿気シミュレーションをすることを推奨しています。当時、シミュレーションは真新しいものでしたが、今となっては、ヨーロッパ規格であるDIN EN 15026(2007)でも規定され、ますます広く使われています。

熱湿気シミュレーションでは、Glaser法による湿気の流出入だけではなく、次のような要因や周辺環境が考慮されます。

 ・ 雨水の吸収と液体としての水分の輸送

 ・ 保湿性能および施工時に含まれる湿気

 ・ 蓄熱性能

 ・ 湿気が断熱性能に与える影響

 ・ 調湿性のある防湿シート

 ・ 氷結および蒸発

 ・ 日射による温度上昇

 ・ 長波長放射による放射冷却と結露の発生

信頼できる計算結果を得るためには、ふさわしい建材データが必要です。シミュレーションに使う建材データには、Glaser法に必要なデータの他に、含水率曲線(相対湿度と含水率の関係)、液水輸送係数、熱伝導率や透湿抵抗係数の温度依存性に関する情報が必要です。湿気による害は、一日の間の外気条件の変化によってもたらされる場合もあるので、通常は1時 間間隔の、計算する地域の気象データが必要です。気象データには、検証するテーマに合わせて、温度と相対湿度の他に、日射、風、降水量、大気放射のデータ がそろっている必要があります。室内気候には、測定データや部屋の使用状況を反映する室内気候モデル、または設計値を与えます。

「熱・湿気シミュレーション-防湿計画と湿気による被害評価のための使い方」より(一部翻訳)

原著:Daniel Zirkelbach 翻訳、加筆:田中絵梨

Fraunhofer Institut for Buildingphysiks(フラウンホーファー建築物理研究所)